走査式モビリティパーティクルサイザー
Model 3938W50-CEN
欧州規格CEN/TS 17434:2020に対応した超微小粒子モニタリング用SMPS
概要
SMPSは、1990年代以降、米国環境保護庁(EPA)や全球大気監視(GAW)プログラムをはじめとする世界中の大気研究機関で使用されています。
SMPSモデル3938W50-CENは、欧州標準化委員会(CEN)の技術仕様 CEN/TS 17434:2020に対応した超微小粒子(UFPs)の大気質モニタリングを可能にしました。超微小な核モード粒子からサブミクロンの凝集モード粒子まで広範囲な粒径をカバーするために、従来より1スキャンの粒径範囲を拡張しています。
関連資料
特徴
- シングルスキャンでの粒径レンジが拡張:10~800 nmの粒径分布測定
- TROPOSウィーンタイプDMAに基づいた新型DMAを採用
- 24時間/365日の連続測定に対応
- CEN/TS 17434:2020に対応
- ECAC(European Center for Aerosol Calibration and Characterization)により校正
- ワイドな濃度範囲:1~107 個/ccまで対応可能。
- 検出器にはCPC3750-CENを使用
応用例
- 大気質モニタリング
- 大気環境・気象研究
- 屋内環境調査/モニタリング
- 汚染調査
- スモッグチャンバの評価
- 健康影響調査
- エアロゾル基礎研究
仕様
サンプル流量 | 1 L/min |
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シース流量 | 2~15 L/min (ユーザ設定可、推奨:5 L/min) |
粒径範囲 | 10~800 nm ※気圧により変動する場合があります。 |
測定時間 | 1~10 min (ユーザ設定可) |
CPC凝縮液 | n-ブチルアルコール (ブタノール) |
粒子濃度範囲 | <107 個/cm3 (CEN/TS 17434の推奨濃度上限は105 個/cm3) |
粒径分解能 | 128 ch/decade (表示、データ出力は64、32、16、8、4 ch/decadeにも設定可) |
DMA電圧 | 負の高電圧を印加 (静電分級器Model 308202は正の高電圧も使用可) |
使用環境(温度) | 10~35 ℃ |
使用環境(気圧) | 75~105 kPa |
使用環境(湿度) | 0~90 %RH (結露なきこと) |
データ取得 | PCソフトウェアを用いて連続的にデータ取得可 モニタリングモジュール(オプション)の使用により複数のデータセット自動出力、 停電時の自動復旧およびサンプリングシステム中の粒子ロスの補正が利用可 |
※仕様は予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。