Flow-Focusing Monodisperse Aerosol Generator (FMAG)
フローフォーカス技術を搭載した単分散粒子発生器
概要
MSPのFlow-Focusing Monodisperse Aerosol Generator(モデル1520)は溶媒蒸発式の発生器で0.7~15 μmの範囲で単分散の液体又は固体粒子を安定して発生することができます。
モデル1520は直径100 μmのノズルを内蔵しており、ピエゾセラミックにより周期振動させることで均一なサイズの液滴を生成します。またクリーンエアーを供給することで液滴を分散し、更に揮発性成分を蒸発することで単分散粒子を発生します。本モデルは非常に低い液体圧力で、ノズルの詰りもなく長時間の発生を可能としています。また液滴に対するせん断応力は低く、均一な液滴に分散した後でも生物学的細胞は生存したまま発生できます。液滴のサイズは既知の液体流量とピエゾセラミックの周波数より計算することができます。
モデル1520では様々な液体材料を使用できます。一般的な液体材料としてオレイン酸やDOP(フタル酸ジオクチル)があります。またNaClやメチレンブルーのような固体粒子も水又は水とアルコールの混合液に溶解することで発生することができます。準備した溶液はシリンダー部から液滴発生ヘッドに流され、均一な液滴を作ります。更にそれを蒸発させることで均一なサイズの液体又は固体粒子を発生することができます。
溶媒蒸発技術を用いた本発生器は、ミクロンサイズの単分散粒子を発生できることで、カスケードインパクタや粒径分布計測機器等の校正に適応します。
本発生器にはコロナ型エアロゾル中和器が内蔵されております。このコロナ型エアロゾル中和器は両極イオンを発生することで液滴や粒子の生成過程で発生する電化を中和します。
関連機器
高分散微粉体発生装置
特徴
- 単分散の液滴及びエアロゾル粒子を発生可能
- 既知粒径のエアロゾル粒子を発生
- 低せん断応力、非目詰まり設計
- コロナ型エアロゾル中和器内蔵
- タッチスクリーンにより使いやすい設計
応用例
- 光学式エアロゾルスペクトロメータの検査
- 慣性インパクタの校正
- 生物学的エアロゾルの生成
- 動物曝露試験のためのエアロゾルの生成
- 液滴サイジング器具の校正
仕様
液体流量 | 1 〜 100 ml/h ±0.50 % |
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振動周波数 | 0 〜 250 kHz ±0.1 % |
液滴径 | 15 〜 150 μm ±1.0 % |
粒子径(液体/固体) | 0.7 〜 15 μm ±1.0 % |
幾何標準偏差(液滴) | <1.02 |
幾何標準偏差(液体/固体) | <1.05 |
エアロゾル中和器 | コロナ型(非放射性) |
圧縮空気要求量 | 30 L/min 100〜430 kPa(14.5〜62.5 psig) 露点0 ℃ |
寸法(H×D×W) | 273×356×483 mm |
重量 | 16 kg |
電源 | 115or230 VAC,50-60 Hz,50 W max |
※仕様は予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。