細胞曝露用ラジアルフロー型システムCULTEX® RFS (Compact)
概要
CULTEX®RadialFlowSystem(ラジアルフローシステム、RFS)は、気液界面(ALI)で浮遊粒子に細胞を均一に曝露するためのモジュール式in vitroシステムです。以前の事前検証研究では、CULTEX®RFSの一般的な適用性と、その移行性、安定性、再現性を実証することに成功し、これらの結果に基づいて、方法論が最適化、検証され、急性吸入危険の予測モデルが確立されました。CULTEX®RFSは、バーデンヴュルテンベルク州が授与するイノベーション賞であるルドルフエーベルレ博士賞を受賞され、最高水準の新しい技術開発が認められました。
このシステムは、独立なモジュールより構成されます。エアロゾル導入モジュールをサンプリングモジュールとしっかりと取り付けられますので、曝露前に2つの部品の緊密な接続が実現します。
CULTEX®RFSのサンプリングモジュールには3つの曝露チャンバーがあり、3種類の細胞培養インサートまたは36 mmペトリ皿を収納可能で、培地を個別に供給できます。
CULTEX®RFSCompactは、6つの曝露チャンバーがあり、3種類の細胞培養インサートを収納可能で、培地を個別に供給できます。また、別のオプションでは、中央のインレットを介してエアロゾルを3つのインサート位置に誘導し、残りの3つのインサート位置を清浄な空気に接続することで、細胞培養物を試験雰囲気と清浄な空気(陰性対照)に並行して曝露することができます。
特徴
- 気液界面での直接曝露技術を利用
- 気道の細胞株と初代細胞の単一培養または共培養が可能
- ガス・粒子(微粒子~ナノ粒子)・複雑な混合物(例:タバコ煙)等の試験化合物を利用可能
- 希釈有り又は無しで使用可能
- 試験物質が細胞表面へ均一的に分布
- 粒子が細胞表面へ再現可能で堆積
- 電子加熱(37℃)及びインサートメンブレンの下からの媒体供給によって細胞生存率を維持
- 特殊なアダプターを使用して、多種類サイズのFalcon®セルカルチャーディッシュ、Transwell® (トランズ
ウェル)またはペトリ皿を挿入可能
応用例
- タバコの煙
- 電子タバコの蒸気
- 医薬品および治療薬
- 農薬
- 屋内および屋外の分析
- 工業用化学薬品(粒子状及びガス状化合物)
- 用量反応関係の確立
- 反復曝露研究
仕様
※仕様は予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。