室内空気質 / 屋外大気質モニタ AQ Guard / AQ Guard Ambient
感染リスク指数を測定可能な空気質モニタ
概要
AQGuardおよびAQGuardAmbientは、大気中の粒子状物質をモニタリングするコンパクトなローコストセンサです。粒子の検出には、EUをはじめとする世界各国において規制に関連した監視測定に用いられているFidas®200シリーズに搭載されている高分解能光学センサを用い、散乱光のシングルカウントにより0.175~20 μmの範囲の粒径分布(個数基準)を測定し、高度な変換アルゴリズムを用いてリアルタイムに質量濃度(PM)を算出・表示します。
本装置は気温、気圧、相対湿度を記録する他、オプション品のガスセンサを追加することでCO2およびVOC濃度の計測が可能になり、室内用のAQGuardではAQI(Air Quality Index : 空気質指数)、およびIRI(Infection Risk Index : 感染リスク指数)が算出・表示されます。
・AQI:AirQualityIndex(空気質の汚染度を示す指標)
測定したPM2.5/10およびCO2濃度を用いて算出される空気質指数(数値が高いほど空気の汚染度が高い)。
・IRI:InfectionRiskIndex(感染リスク指数)
測定したCO2濃度を室内の人数(密集度)の指標とし、粒子個数や粒径分布を呼気による粒子変動の指標(感染性粒子の平均直径は0.3~0.5 μmと考えられています)とし、複合的に感染リスク指数を算出。
IRI の理論
・CO2の濃度がベースラインに近く、粒子数の増加が呼気によって引き起こされていない場合は、感染リスクは低いと考えます。
・粒子濃度が環境等の影響により高くなったが、室内に人が少なくCO2濃度が低い場合は感染リスクは低いと考えます。
・粒子の数が多く、同時にCO2濃度が上昇した場合、浮遊粒子による感染の危険性が高くなると考えます。
【AQ Guard関連資料】
室内空気質モニターの測定データ例及び性能評価試験
室内空気室と感染リスク指数のモニタリング
『クリーンテクノロジー12月号』にAQ Guardの紹介記事掲載
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特徴
- Fidas® 200シリーズの粒子検出技術を応用し個数濃度(CN)、PM1/2.5/4/10、TSPを同時測定
- 測定データに基づきAQI、IRIを算出(※AQ Guardのみ)
- 高度な変換アルゴリズムにより高精度に各PM値を算出
- 吸引流量・粒子センサ・ガスセンサの自動校正機能で長期間の安定した測定が可能
- 校正なしで最長2年間使用可能
- NISTトレーサブル試験粒子を用いたユーザー校正
仕様
粒子計測原理 | 粒子の90゚散乱光の検出(シングルカウント)、シグナル波形分析による粒径評価 個数基準の粒径分布から変換アルゴリズムを用いて質量濃度(PM値)を算出 |
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測定範囲 (粒子)* | 粒径: 0.175 ~ 20 µm 粒径チャンネル: 128 ch PM1/2.5/4/10、TSP: 0 ~ 20,000 µg/m3 総個数濃度(CN): 0 ~ 20,000 p/cm3 |
測定範囲 (ガス)* | 温度: -20 ~ +60 ゚C 湿度: 0 ~ 100 %RH 圧力: 700 ~ 1,100 hPa CO2濃度: 0 ~ 5,000 ppm VOC濃度: 0 ~ 60,000 ppb |
精度 | 15分平均値をFidas® 200と比較した場合の相関 (PM2.5) R2 > 0.98 (PM10) R2 > 0.93 |
吸引流量 | 1.0 L/min |
応答時間 | 1 s ~ ユーザ設定可能(PN→PM変換) |
インターフェイス | USB、イーサネット、Wi-Fi (オプション: 4G) |
内蔵メモリ | 10 GB |
使用温度 | -20 ~+50 ゚C |
電源 | 12 V ± 10 % DC |
AQ Guard | AQ Guard Ambient | |
消費電力 | < 15 W | 15 ~ 50 W |
寸法 (H・W・D) | 175 ・ 280 ・ 140 mm | 240 ・ 320 ・ 190 mm |
重量 | 2.4 kg | 3.9 kg |
付属品・機能 | 5インチタッチスクリーン | 本体保護カバー 加熱管インレット |
※仕様は予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。
*オプションによって測定項目が異なります。