フィルタダイナミックスメジャメントシステム 8500
粒子状物質(PM)から揮発性物質量濃度を分離計測
概要
Thermo Scientific社が開発したFilter Dynamics Measurement System (FDMS)は、揮発性・非揮発性粒子状物質共に計測できる測定器です。総サンプル量から揮発性サンプルを測定し、このサンプルをもとに微粒子質量濃度が測定されます。
このサンプリングと測定システムは多くの技術を利用しており、代表的なのがR&P社の開発によるTEOM原理(フィルタ振動方法)、SES、大気上の粒子状物質の揮発性物質を測る自己参照型テクニック(self-referencing technique)です。また、FDMSシステムは、TEOMフィルタ上に捕集された微粒子物質の質量の変化に配慮されています。
この装置は、長時間(例えば24時間)・短時間(1時間)共に対応可能です。1時間の平均質量濃度は6分毎に更新され、PM10、PM2.5、PM1といった各々の平均質量濃度(µg/m3)を測定することができます。また基本質量濃度と参照質量濃度を同時に測定できます。
特徴
- 既存のシリーズ1400aモニターに取り付け可能
- 6分毎に更新、60分という短時間の高精度の平均質量濃度を測定
- 摂氏4 ℃で微粒子サンプルを濾過フィルタを使って収集
- 自己参照型交換方法(Self-referencing Switching Method)を用いて揮発性・非揮発性粒子を測定
- カリフォルニア州で認証されたPM10、PM2.5用の装置(California Approved Samplers)
仕様
インレット流量 | 16.7 l/min(1 m3/hr) |
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検出部流量 | 3 l/min |
検出部設定温度 | 30 ℃ |
分解能 | 0.06 µg |
パージフィルタ内温度 | 4 ℃ |
フィルタ径 | 47 mm(PTFEコーティングガラス繊維フィルタ) |
平均濃度測定時間 | 1・8・12・24 時間 |
電源 | 120 VAC/240 VAC |
出力 | 0-1、0-2、0-5、0-10 VDC及びRS232 |
寸法 | W530 mm x D160 mm x H530 mm |
TEOMセンサー装着時 | W355 mm x D280 mm x H1530 mm |
重量 | 約12 kg |
※仕様は予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。