大気用TEOMモニター 1405
リアルタイム、長期継続的に計測する大気粒子モニター(TEOM1400後継モデル)
概要
TEOMモニター1405はTEOM1400の後継モデルです。本機はセンサー部とタッチパネル付きコントロール部が一体となっており、コンパクトな装置になっています。TEOM原理は、カナダ、イギリス、香港、フランスなどで浮遊粒子状物質の質量濃度計測において事実上の業界標準となっており、世界中で幅広く使用されています。
TEOM1405は、高い信頼性を持つTEOM原理を用いてNIST標準に準拠した正確な質量を計測します。ベータ線吸収法や光散乱法などの他の粒子状物質の計測方法と異なり、直接的に粒子質量を計測でき、また圧力損失に影響されにくい設計となっております。
TEOM1405は、Thermo Scientific社特許のTEOM原理(Tapered Element Oscillating Microbalance:振動素子式マイクロ天秤)を用いて、粒子の質量濃度を正確かつリアルタイムに計測します。サンプルインレットの交換により、SPM、PM10、PM2.5、PM1またはTSP濃度の計測が可能です。コンパクトにまとめられた本モデルは、データ処理にも適しており、データ通信・出入力・蓄積が容易で、計測をよりスムースに行います。タッチパネル画面で表示される計測は、マイクロプロセッサーの内部データ記憶装置に蓄積されます。
関連機器
詳細な1時間値が得られるハイブリットモニター
特徴
- SPM、PM10、PM2.5、PM1またはTSP濃度をリアルタイム計測
- 高い信頼性を持つTEOM原理を用いて、NIST標準に準拠した正確な質量を計測
- 操作が簡単なタッチパネル式を採用
- FTPサーバー、イーサネット、USB、RS-232、RS485通信に対応
- Activol™ 流量コントロールシステムを搭載
- コントロール部とセンサー部が一体化した、コンパクトな装置
仕様
安全規格 | 欧州規格 : EN61326:1997 +A1:1998 +A2:2001 +A3:2003 EN:61010-1 米国UL規格 : 61010-1:2004 カナダCSA規格 : C22.2 No. 61010-1:2004 米国FCC規格 : Part 15 Subpart B, Class B |
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装置の性能 | 計測範囲 : 0~1,000,000 μg/m3(1 g/m3) 分解能 : 0.1 μg/m3 器差 : ± 2.0 μg/m3(1 時間平均)、± 1.0 μg/m3(24 時間平均) 計測精度 : ± 0.75 % |
データ記憶装置 | リアルタイム質量濃度平均値計測 : 10~3600 秒(初期設定:10 分) 平均値計測時間 : 30 分/1 時間/8 時間/24 時間 データ出力 : 2 秒毎 |
動作温度範囲 | サンプルエアー温度:-40 ℃~60 ℃ センサー部/コントロール部の温度:8 ℃~25 ℃(オプションの雨よけシェルターが必要です) |
サンプル流量 | 流量コントロール装置 :マスフローセンサーを使い、大気温度と圧力を測定し流量を一定に保ちます。 ・メイン流量:3.0 LPM ・バイパス流量:13.67 LPM |
データ記憶装置 | 内蔵データ記憶装置 :最大500,000レコード |
フィルタメディア | サンプルフィルタ:Pallflex TX40(13 mm) |
データ入出力 | ePortSoftware:PCからシステムオペレーションの表示と変更が可能 タッチパネルインターフェイス イーサーネット(FTPサーバー)、USB、RS232、RS485 ユーザ定義の8点アナログ出力:0-1又は0-5VDC(電流出力) |
電源 | 本体:100-240 VAC、440 VA、47-63 Hz ポンプ:120 VAC/60 Hz:4.25 A ; 240 VAC/50 Hz:2.25 A |
寸法/重量 | 本体:43.2(W)× 48.3(D)×75(H)cm; 重量:18 kg |
※仕様は予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。