JIS B9908:2019、ISO16890対応 計測機器の紹介
2016.12 一般換気用フィルター試験 ISO16890が発行
ISO16890は4つのパートに分かれており、Part2にて粒径別捕集効率と圧力損失の測定に関して記載されている。
ヨーロッパでは、EN779規制からISO16890へと移行した。
日本においても、本ISOを参考にJIS B9908:2019が制定された。
JISにおいても第2部にて粒径別捕集効率及び圧力損失の測定方法に関して記載されている。
一般換気用フィルター試験 JIS B9908:2019 必要な機器
• エアロゾル生成、中和
JIS試験用紛体(1の8種)、オイル、KCl(塩化カリウム)
• エアロゾルサンプリング
試験ダクトから等速サンプリング
• エアロゾル測定
粒径 ePMx(光散乱相当径)、質量濃度基準
一般換気用フィルター試験 ISO16890-2 必要な機器
• エアロゾル生成、中和、オイル、KCl(塩化カリウム)
• エアロゾルサンプリング、試験ダクトから等速サンプリング
• エアロゾル測定、粒径 ePMx(光散乱相当径)、質量濃度基準
試験ダクト 下図ISOダクトの他、JISでは従来のダクトも使用可能
エアロゾル生成(JIS試験用紛体 1の8種)
PALAS社製 エアロゾルジェネレーター
Model:RBG-1000
JIS B9908:2019の要件を満たす
• ロータリーブラシ式
• 安定発生可能
• 高い再現性
• 発生量の調整が可能
• 簡単操作
エアロゾル生成(オイル)Liquid phase aerosol generation
TSI社製 エアロゾル発生器
Model:9307/9307-6
• 2種類のラスキンノズル発生器
• 9307:1JET 30L/min
• 9307-6:6-JET 100L/min
エアロゾル生成(KCl)Solid phase aerosol generation
• 粒径範囲:0.3~10μm
• 粒子:KCl粒子
• 円筒アクリルチャンバー:直径305mm 高さ1300mm
• コロナ放電イオナイザ:ボルツマン平衡帯電分布
Key:
1.Clean,dry compressed air source
2.Air control panel
3.Monimum HEPA efficiency filters(0.3μm)
4.Atomizing air 0.0005m3/s
5.Air atomizing nozzle
6.Spray tower 305 mm diam.1300 mm tall
7. Metering pump 1.2ml/min,KCL solution water
8.Radioactive/Corona discharge neutralizer
9.Drying air 0.0019m3/s
10.Outlet tube 38 mm
TSI Incorporated 3/14/2017
エアロゾル生成(KCl)Solid phase aerosol generation
TSI社製 粗大粒子発生器
Model:8108
• 粒径範囲:0.1~10μm
• 粒子:塩化カリウム(KCl)粒子、他の材質も使用可能
• 粒子濃度:600個/cm3 1μm、10個/cm3 10μm
エアロゾル中和 PALAS社製 コロナ式エアロゾル中和器
Model:CD-2000
• 固体、液体どちらのエアロゾルにも対応
• 放射線源を含まずにエアロゾルを中和
• 陽イオンと陰イオンの両極性方式
エアロゾルサンプリング Aerosol sampling 試験ダクトから等速サンプリング
TSI社製 等速吸引用カプラー&サンプリングプローブ
Model:1130011
• ISO16890等速サンプリングに対応等速サンプリングの実行が容易に
• 流量:7L/min
OPS:1L/min
外部ポンプ:6L/min
エアロゾル測定 Aerosol particle counter 粒径 ePMx(光散乱相当径)、質量基準
• 測定器:粒子カウンター、スペクトロメーター
• サンプル粒径範囲
:0.3~3μm(minimum data set)
0.3~10μm(full data set)
• OPC粒径範囲
:8粒径(minimum data set)
12粒径(full data set)
※右図参照
• 分解能:0.5~0.7μmで標準偏差
8%以下 ISO21501-1/-4
• 校正:年一回実施 ISO21501-4
NISTトレーサブルPSL使用
エアロゾル測定 Aerosol particle counter
TSI社製 Optical Particle Sizer(OPS)
Model:3330
• 粒径範囲:0.3~10μm
• 粒径チャンネル:最大16ch(ユーザー設定変更可)
• 上限濃度:3,000個/cm3(個数濃度)、275,000μg/m3(質量濃度)
• 準拠:ISO21501-1/-4
• 校正:東京ダイレック社にてメーカー(TSI社)と同等の校正が可能
通信、制御システム
TSI社製 Component Filter Test System
Model:3150
●ソフトウェアとハードウェアから構成
●システム制御
●システムの一元管理
●測定データの収集、保存、エクスポート等が容易に
ISO16890-2 アプリケーションノート
フィルター試験装置
PALAS社製Modular Filter Media test rigMFP 3000 G
• 対応規格:ISO16890、ASHRAE52.2、EN779
• 規格対応ソフトにより簡単に合否判定が可能
※ePMxでの評価が可能
• 規格に対応した発生器が付属
※JIS試験粉体の発生も可能
• 検出部のユーザークリーニングが可能
PALAS社製 Modular Filter Media test rig MFP 3000 G 構成機器 発生器
PALAS社製 Modular Filter Media test rig MFP 3000 G
構成機器 粒子計測器
• 粒径評価:光散乱径
• 粒径範囲:0.2~40μm
• 個数濃度:最大1,000,000個/cm3
※センサーモデルによる、コインシデンス補正有り
• 対応温度:最大250℃
※センサーモデルによる
• 対応圧力:最大10bar
※センサーモデルによる
• ユーザーによるセンサークリーニング可能
• 簡易校正粒子を使いユーザーによる粒径校正が可能
PALAS社製 Modular Filter Media test rig MFP 3000 G
試験結果例
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